交通事故弁護ブログ@金沢LO

交通事故に関する法律問題を解説します。@石川県金沢市香林坊の若手弁護士

自賠責保険について(概要)

自賠責の対象は人身事故 自賠責保険は、自動車の運行によって他人を傷つけるか死なせた場合(いわゆる人身事故)の人的損害(人損)について支払われる保険です。 車両などの物的損害(物損)は対象になりません。 支払限度額がある 自賠責保険には被害者1…

信号のない交差点での横断歩行者対自動車の事故における過失認定

自保ジャーナル1988号(2017年4月27日発行)のうち、今回は、過失割合に関係することを取り上げます。 このブログでは、交通事故関係について幅広く書き、自分自身の知識の定着にも生かしていきたいと思っています。そのため、1記事あたりの深さにはばらつ…

後遺障害が重篤で、将来介護費が多額になるケース

自保ジャーナル1987号(2017年4月13日発行)のうち、注目したのは、次の2つの裁判例です。 1級1号遷延性意識障害を残す35歳女子の将来介護費を母親67歳を超え今後職業介護人の必要性が高まると日額2万円で認定した(東京地裁平成28年9月6日判決…

腰痛で自賠責14級認定がなされたが訴訟で後遺障害逸失利益が否定されたケース

自賠責の等級が訴訟でそのまま通用しないケースがあることは、以前書きました。 jiko-blog.yybengo.com 自保ジャーナル1986号61頁に、腰背部痛で自賠責14級認定がされているが、訴訟では後遺障害が認められなかった事案が掲載されていますので、ポイントを簡…

少額の交通事故訴訟が急増しているのはなぜか

簡易裁判所で急増する交通事故訴訟 以前、読売新聞が、「交通事故訴訟 10年で5倍」「弁護士保険普及で」「『弁護士、報酬が目的』」「支払い増、損保悲鳴」という記事を掲載したことがあります(2014年10月25日朝刊)。 九州の弁護士の方がその記事に言及し…

合図(ウインカー)から進路変更までが短すぎると・・・

勉強のため、『自保ジャーナル』を購読しています。交通事故の判決例(判例)を中心に掲載している雑誌です。 1985号(2017年3月9日号)が届きました。 普段思っていることに関連して、気になった判決例がありました。 大阪地裁平成28年7月15…

交通事故訴訟では「書証」が重要です

まずもって、民事訴訟では書証が重要 民事訴訟では書証が重要です。 書証とは、証拠となる書類のことです。 たとえば、契約の内容が争われている訴訟では、お互いの署名や押印のある契約書があればそれが基本的な合意内容だと考えられやすいです。契約書があ…

弁護士費用と遅延損害金が認められるのはどんなとき?

訴訟を提起し、判決になれば、弁護士費用が認められる 一般的に、交通事故(不法行為)による損害賠償請求において、裁判所は、弁護士費用について、請求認容額の10%程度を事故と相当因果関係のある損害として認めています。 つまり、実際に被害者が受任…

交通事故被害者へのアドバイス ~通院中から先を見て動きましょう~

通院中から弁護士に相談をしたほうがいい理由 たとえば、3か月以上、6か月以上など、相当長期にわたる通院が必要になった被害者の方は、通院中から弁護士に相談をしておくほうがよい、という話をしたいと思います。 通院中の医療費は、当分の間、相手方任…

弁護士費用特約を利用する場合の契約形態について

弁護士費用特約を利用して弁護士を依頼する場合の契約主体は誰か? 近年、主に交通事故事件に関して利用が活発化している弁護士費用特約ですが、基本的な事柄について整理してみます。 まず、大原則。 Q=「誰が弁護士と契約するのでしょうか?」 A=「損…

被害者の近親者独自の慰謝料について

被害者本人に対する慰謝料以外に、被害者の近親者に慰謝料は認められるか? 被害者の近親者の慰謝料が認められることがあるか? 答えは、YESです。しかし、認められる場合は限られます。 死亡慰謝料では、被害者の近親者の慰謝料は認められる 死亡慰謝料につ…

自賠責の後遺障害等級と労働能力喪失率、裁判ではどう扱われるか?

労働能力喪失率とは? 後遺障害(後遺症)の逸失利益を請求する場合、鍵となる要素は、「基礎収入」、「労働能力喪失率」、「労働能力喪失期間」です。 要するに、後遺障害が残存していることで、「もともとどれだけの収入が見込めていた人」が「どれだけの…

自動車保険の弁護士費用特約は、どんなときに使ったほうがいい?

自動車保険の弁護士費用特約、入っていますか? 自動車保険の弁護士費用特約は、被害者にかかる弁護士費用を保険会社が補償するしくみです。 近年では、自動車保険に入る人の半分程度は、弁護士費用特約を付帯させているということです。 ちなみに、弁護士で…